キウイフルーツの栄養と効能。美容や健康、ダイエットにも期待が持てる

キウイフルーツ-2種 果物 ナッツ

爽やかな甘酸っぱさが美味しいキウイフルーツは、一口食べただけでビタミンCが多そうだなぁと感じますが、それ以外の栄養素も豊富で、果物の中でもトップクラスと言われています。

キウイフルーツという名称は、ニュージーランドの国鳥「キーウイ」から命名されたそうです。形や色が似ていることと、別の国に輸出する際「ニュージーランド産」を印象づけるためだったようです。なのでニュージーランドでは「キウイ」と言うと、フルーツではなく鳥のことになります。

主な産地は中国・イタリア・ニュージーランド。日本で主に売られているのはニュージーランド産が多いですが、収穫時期が重ならないことで、競合することが少なく相互補完ができるため、日本での栽培も増えてきています。
ニュージーランドでは主に5~6月、日本では10~11月が果実の収穫期。収穫してから30~60日程度追熟させると食べ頃になるそうです。

果肉が緑の「グリーンキウイ」と果肉が黄色の「サンゴールドキウイ」がよく店頭に並んでいますが、他にも果肉の中心が赤い「レインボーレッド」や長さが2~3cmぐらいの「ベビーキウイ」など、いろいろな種類があるようです。

手のひらに入るほどのサイズの中に、色々な栄養素がギッシリ!

キウイの木

キウイ(生)100gあたりのカロリーは51kcal。
主に含まれる栄養素はビタミンCはもちろん、食物繊維カリウムポルフェノールビタミンE葉酸有機酸アクチニジンカルシウムマグネシウムなどで、美容や健康に必要な栄養素がギッシリ詰まっていて、果物の中でもトップクラスなのだそうです。
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ビタミンC

みなさんご存知の通り、コラーゲンの生成を促しメラニン生成を抑制しながら肌サイクルを整えたり、免疫力をキープしたりと、風邪予防や美容・健康維持に欠かせない栄養素です。
体内で作れないため外から摂取しないといけないのですが、体の中にためることが出来ず加熱すると壊れてしまう特徴があり、毎日摂る必要があります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人のビタミンCの推奨摂取量は1日あたり100mgとされています。
グリーンキウイには1個に約85mg、サンゴールドキウイには約160mgが含まれているそうです。
キウイは、とくにサンゴールドキウイは1個で1日の推奨摂取量が摂取できます。

食物繊維

食物繊維には、水に溶けにくく便のカサを増やすことで定期的なお通じを助ける不溶性食物繊維と、水に溶け善玉菌のエサになり腸内環境を整えたり糖質の吸収をゆるやかにしてくれる水溶性食物繊維がありますが、キウイにはそのどちらも含まれています。
おまけに不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1が理想的な摂り方と言われていますが、キウイにはまさに2:1の割合で含まれているのだそうです。

カリウム

カリウムを摂ると、摂りすぎたナトリウム(塩分)を体から排出させる働きがあり、高血圧予防やむくみを解消する働きが期待できます。

ポリフェノール

強力な抗酸化作用があり、体内で過剰に生成された活性酸素を除去する働きで、血圧を下げたり動脈硬化予防など、アンチエイジングや健康維持に期待ができる成分です。

ビタミンE

血管を広げ血行を良くする働きがあり、肌にハリを与えクスミ解消に役立ちます。
抗酸化作用の高いビタミンで、同じく抗酸化作用のあるビタミンCも一緒に摂れるので、相互作用で抗酸化力がますますアップするそうです。

葉酸(ビタミンB9)

正常な増血機能を保つために必要なビタミンB群の一つで、貧血や神経障害予防に働きます。
とくに細胞の分化に働き胎児の正常な発育にも欠かせないので、妊婦さんに十分に摂って欲しい栄養素です。

有機酸

クエン酸・キナ酸・リンゴ酸という酸味の素になる有機酸には、筋肉を使う時に作られる乳酸の生成を抑えたり、鉄の吸収を高めたりする働きがあり、疲労回復貧血予防に役立つといわれています。

アクチニジン

キウイ特有の成分にアクチニジンがあり、たんぱく質の分解を促す働きがあります。そのため、肉や魚のタンパク質が分解されやすくなり、小腸での吸収力がアップする可能性があるようです。アクチニジンはキウイフルーツの中でも果肉が緑色のタイプに豊富に含まれているそうです。

キウイは追熟させると甘くなる

キウイは、徹底した温度管理のもと追熟され、食べ頃になった時に店頭に並ぶようになっているそうですが、好みの味は人それぞれです。
日本人は高糖度の甘いフルーツを好む傾向にあり、グリーンキウイなどは買ってすぐは、酸味を強く感じるかもしれません。手のひらで優しく包み込むように握ってみて柔らかさを感じるぐらいだと甘くなっています。
固いなと思ったら、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れ口は閉じず、20度ぐらいの室温で追熟させるといいでしょう。リンゴやバナナと一緒に保管しておくと早く追熟させることができるようです。

まだ未熟で酸味が強くても、サラダやドレッシングにすれば美味しくいただけます。肉や魚料理と一緒に食べれば、アクチニジンや有機酸効果も期待できるかもしれません。

サンゴールドキウイは糖度を高く品種改良された種なので、買ってすぐに食べても甘くてジューシーです。

キウイ-トマト-サラダ

効果的な食べ方は?

腸内環境を整えお通じを良くしたい時は食物繊維の多いグリーンキウイを、美容や免疫力アップを考えてビタミンCを摂りたいのならサンゴールドキウイを食べると、より効果的でしょう。

食べる効果的な時間はいろいろな説がありますが、キウイはナイフで半分に切ってそのままスプーンで食べるなど手軽に摂取できるので、朝食にヨーグルトに添えるとかサラダに入れるとか、おやつやデザートにと、好きな時間に取り入れるといいと思います。
ただ、他の食べ物も同じですが、夜に食べるのなら就寝する1時間以上前までに。体のために食べたつもりが、消化に負担をかけてしまったらしょうがないですからねぇ。
また、牛乳やヨーグルトと混ぜていると次第に苦味が出てくるそうなので、食べる直前に混ぜると良いようです。

キウイでも食物アレルギーを引き起こす方もおられます。キウイを食べ数時間以内に、ゼイゼイしたり蕁麻疹が現れたりという症状が出たら、病院で診てもらいましょう。

グリーンキウイはゼラチンでは固まらない

キウイゼリーなど色も鮮やかで美味しそうだし作りたいと思うこともあるかもしれませんが、グリーンキウイにはアクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれているため、動物性タンパク質のゼラチンでゼリーを作ろうとしても固まりません。
加熱すると酵素の働きが抑制されるので固めることは出来るようにはなりますけど、せっかくのビタミンCが壊れてしまいます。
寒天だったら海草なので固まりますが、寒天を溶かすために加熱しますので、加えるのは祖熱を取ってからの方がいいでしょう。

サンゴールドキウイにはアクチニジンはあまり含まれていないので、ゼリーを作る場合はこちらを使う方が無難かもしれませんね。

熱中症予防にもキウイ!

夏など気温や湿度の高い日が続くと、熱中症にならないよう注意しなければいけません。
基本は水分をこまめに摂ることですが、汗をかくと水分と一緒にナトリウム(塩分)やミネラルも体から出て行くので、水分だけではなく塩分・ミネラルの補給も大事になります。

熱中症予防に必要な栄養素は、ナトリウム(塩分)マグネシウムカリウムカルシウムですが、そのナトリウム以外の栄養素がキウイには含まれているそうです。
キウイで作ったスムージーにひとつまみの塩分を加えただけで、美味しい熱中症予防飲料ができるのだそうです。

リンゴの栄養と効能。昔から食べられてきたリンゴには、体に嬉しい栄養素がいっぱい
リンゴにはビタミンA・C、カリウム、ポリフェノール、クエン酸・リンゴ酸、食物繊維などが豊富に含まれています。整腸・便秘対策、血圧やコレステロール値を下げたりダイエットや美肌作り、疲労回復や虫歯予防・口臭対策などアンチエイジングに役立ちます。

出典・参照させていただいたサイト:
Zespri
旬の食材百科 キウイ

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