管理人・にこぴんは「幼い頃から好き嫌いが無い」と以前書いたような気がしますが、嫌いではないけれども苦手とする食べ物はじつはいくつかあります。
春菊も子供の頃はあまり好きではありませんでした。
すき焼きや水炊きなど鍋には必ず入っていて、肉やら豆腐やらを食べようとするとまとわり付いてくる。少し苦くて「これさえ無ければもっと美味しいのに」といつも思っていました。
春菊の美味しさに気づいたのは大人になってから。「苦い」の美味しさが分かるようになったからでしょうね。
春菊には苦味の他に独特の香りがあるため、けっこう好き嫌いが分かれる野菜だと思いますが、冬の鍋に入れるのは、効能的にも意味のある栄養素を持っているようです。
春菊は品種や産地によって味が少し違う
春菊は名前の通りキク科シュンギク属に分類されている植物。そういえば菊の葉に似てますね。
食材のイメージが強く花についてはあまり考えたことがなかったのですが、春に花を咲かせます。
味は産地により多少の違いがあるそうで、東京産は苦味が強く広島産は甘い。九州や四国産は香りは弱く味にもクセが無く柔らかいそうです。
ちなみに春菊の苦味は茎には無く、葉部分を加熱すると出てきます。
今では一年を通して流通していますが、やっぱり旬の11月~2月が茎や葉が柔らかく食べ頃です。ちょうど鍋が嬉しい季節ですね。
緑黄色野菜の中で、含まれるβ-カロテン量がトップクラス
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換される栄養素。それに加えビタミンC・ビタミンE・ビタミンKなども含まれ、ビタミンの宝庫です。
他にもカリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄分、葉酸、緑色の色素成分であるクロロフィルなどが含まれています。
β-カロテンで風邪予防
β-カロテンには活性酸素から体を守る抗酸化作用や免疫力をアップさせる働きがあり、ガンや動脈硬化などの生活習慣病予防に効果が期待できます。また皮膚や粘膜を保護し抵抗力を高める作用があるので、風邪予防に有効です。
シミ・そばかすを予防する美肌効果
抗酸化作用のあるビタミンCやアンチエイジングに有効なビタミンEも含まれているので、シミ・そばかす予防などお肌のトラブル改善にも期待がもてます。
骨を丈夫にするカルシウムなどのミネラル成分が豊富
カルシウムなど骨を作り丈夫にするミネラル成分も豊富なので、骨粗しょう症の予防も期待できます。
加えて、含まれる脂溶性のビタミンKは血液凝固作用がある栄養素ですが、カルシウムを骨に沈着させ骨の形成を促す作用もあるので、一緒に摂取すると骨を丈夫にするのをサポートしてくれます。
消化促進や痰をきったり咳を鎮める効果
春菊の独特な香りはα-ピネン・ベンズアルデヒドなど10種類の成分からなる香りで、自律神経に作用し、胃腸の働きを高めて消化促進や、痰をきったり咳を鎮めてくれる効果も期待できるそうです。
春菊の栄養を効率的に摂る食べ方
鍋や炒め物に
鍋に入れるのが一般的だと思いますが、茹でるとカサが減ってたくさん食べられますし、β-カロテンは茹でることで量が2倍になるそうです。
前述したように、茎は加熱しても苦くならないので、苦味が苦手な方は茎を中心に食べるといいでしょう。
鍋は低カロリーなのでガッツリ食べても、豆腐でタンパク質、野菜やキノコ類でミネラル・食物繊維、肉や魚など、同時にいろいろな栄養が摂れるのでいいですね♪。
β-カロテンは脂溶性で油との相性がいいので、炒め物もオススメです。
鍋に入れるときは、一緒にバターやオリーブオイルを少し加えると効率よく摂取できます。
生のままサラダで
春菊はアクが少ないので、下処理しないでそのままサラダでも食べられます。
加熱しないので葉から苦味も出ないですし、ビタミンCも加熱料理より多く摂れます。
お風呂に入れると肩こり・冷え性などに効果的
陰干しした春菊をネットなどにつめお風呂に入れると、体が温まり、肩こり・神経痛、冷え性解消に効果があるといわれています。
春菊の保存方法
美味しい春菊は、緑色が濃く鮮やかなものが新鮮。茎は細い方が柔らかく、葉が根元近くまで付いていてギザギザの切れ込みが浅い方が苦味が少ないです。
春菊はあまり日持ちのしない野菜なので、購入したらその日のうちに食べるのが理想です。
が、残ってしまった時は、濡らしたキッチンペーパーを根元に巻き保存用の袋に入れ、立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
こうすれば、一週間ほどは保存できます。
冷凍の保存方法
生のまま適当な大きさに切り冷凍保存袋に入れ、袋の中身を平らにして冷凍庫に入れましょう。1ヶ月ほど冷凍保存可能です。
使うときは解凍せず、そのまま調理に使いましょう。
出典・参照させていただいたサイト:
農畜産業振興機構-しゅんぎく
Kurashriru
良好倶楽部