大根の栄養。消化酵素が胃腸にやさしく、胃もたれや二日酔いの時にも

大根畑 野菜

大根は生でも煮ても干しても良し!で、日本では古くから最も食べられてきた野菜のひとつではないでしょうか。

辛味ダイコンやラデッシュ・白首大根など種類も多いですが、私たちが小売店やスーパーなどでよく見かけるのは青首大根。
旬は12〜2月頃ですが、全国各地で栽培されていることもあり、一年中食べたい時に手に入れることができます。

なんとなく大根は胃に優しいということぐらいは知っていましたが、身近にありすぎて、あまり深く考えたことのなかった大根の栄養や選び方について調べてみました。

おいしい大根の選び方は?

大根は水分が多くてみずみずしいものがおいしい。
青首の部分が明るい緑色で、見た目より思いのほか重たいものを。全体に張りとツヤがあり、毛穴が目立たないものが良品とされています。要するに、人のお肌と同じですね〜。

おいしく調理するには部位選びが大切!

クビ(葉に近い部分)は、寒さに負けないように糖度が高く甘くて汁が多いので、生でサラダなどに。サキ(先端部分)は、地中の虫よけのために辛くなっていて汁が少ないので、大根おろしなどの薬味に向いています。
真ん中あたりを煮物に。タコやイカと一緒に煮込むと、大根の酵素がこれらを軟らかくしてくれるそうです。

大根は胸やけや胃もたれを防ぐ消化酵素の宝庫!

大根に主に含まれる栄養素は、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維、そして消化酵素などです。

イソチオサネート

大根の辛み成分であるイソチオシアネートには、胃酸の分泌を高め消化を促進させる作用があります。胃酸の分泌を調整してくれるので、二日酔い防止にも役立ちます。

消化酵素

それにアミラーゼプロテアーゼリパーゼオキシターゼという消化酵素も豊富に含まれています。
アミラーゼはデンプンを分解する酵素で、消化を助け胃腸の調子を整え胸やけや胃もたれを防いで、健康な身体を維持してくれます。
プロテアーゼはタンパク質分解酵素、リパーゼは脂質分解酵素です。
オキシターゼは解毒作用にすぐれた成分。ガン予防に有効といわれ、焼き魚の焦げに含まれる発ガン性物質を抑制する作用があるそうです。
焼き魚に大根おろしは、理に適った食べ方なんですね。

これらの酵素は熱に弱いので、消化促進効果を求める時は生で食べるのがおすすめ。
大根おろしは時間が経ってしまうと辛み成分がかなり減ってしまうので、なるべく食べる直前にすりおろすといいでしょう。

そば-大根おろし

便秘解消やダイエットにも

大根の根部分は淡色野菜で約95%が水分なので、カロリーが低いです。
糖質もあるのですが、上記のとおり消化酵素が豊富なので、食べてもすぐにエネルギーとして消費されます。
ただし熱に弱く、温めるとこれらの消化酵素の働きは期待できません。しかも熱を加えると糖質が増え血糖値が上昇しやすくなります。
ダイエット目的で大根を食べるのなら、生で千切りやすりおろして食べるのがいいようです。

そうはいっても、加熱すると甘みが増して美味しくなるのにダメなの?と思いますよね〜。管理人もそう思うので調べてみると、加熱料理の良いところを見つけました。
大根には食物繊維も含まれているので、腸内環境を良くし便秘解消に役立つ働きもあります。
煮物やおでんを食べる時は、最初にローカロリーの大根を食べてお腹を膨らませると食べ過ぎ予防になるそうです。

美肌効果

根の部分にも少しですがビタミンCが含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、シミ・シワの予防や皮膚の乾燥を防ぎお肌にハリを与えてくれる効果が期待できます。
中心部より表面の皮の部分に多いので、できるだけ皮は剥かずに調理し、大根おろしは汁ごと、煮物の場合も汁ごと食べるのがオススメです。

じつは、葉っぱにも栄養素が豊富。

スーパーなどで売られている大根は、ほとんど葉の部分が切られています。
理由は、根の部分が出荷できるほどに成長した時には硬くなっていることや、付いたままだと葉部分から水分が蒸発してしまい、すぐに萎びれてしまうからみたいです。
が、旬の11〜12月は葉付きで販売されることが比較的多くなるので、見つけたら買ってみたらいかがでしょうか。

というのも葉部分は緑黄色野菜なので、β-カロテンビタミンCカルシウムカリウムなど、根部分にはあまりない栄養素が多く含まれているからです。
葉付き大根を買った場合は、早めに葉を根元ギリギリで切り離し、別々に保存しましょう。ごま油で炒めたり、ふりかけにしたりして捨てずに食べた方がオトクです。

大根の葉

昔から保存食として作られていた切干大根も、栄養素が凝縮されているので、ストックしているとなにかと便利でしょう。

おまけ

大根は、生でも煮ても焼いても消化が良くて食当たりしないので、何をやっても当たらない役者のことを「大根役者」と呼ぶようになったのだそうです。
元々は良い意味だったんですね(笑)。

出典・参照させていただいたサイト:
旬の食材百科
KAGOME  VEGEDAY

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