弱々しく見えるもやしはスプラウト。実はとっても栄養豊富な元気な子!

もやし-炒め 野菜

(緑豆)もやし、好きなんですよね~。

コスパが良いこともありますが、あの少し茹でたり炒めたりした料理の、あのシャキシャキとした食感が好きなんです。
豚肉ともやしを炒めてオイスターソースとナンプラーで味付けし、卵を回しかけたモノをよく作るのですが、それを食べている最中は、なんだか幸せで「毎日これでもいいなあ!」と思ってしまいます。
まあ、食いしん坊で色々なものを食べたいタチなので、毎日とはいかないのですけどね(笑)。

そんなわけで(どんなわけだ?)、今回は前回に引き続き「スプラウト(もやし系)」です。

スプラウトとは、元々植物の種子には栄養素がギュッと入っていますが、その種子の殻を破り発芽する時のパワーに野菜としての栄養素も加わることから、種子と野菜の両方の栄養素を持っている発芽野菜のことで、もやしもスプラウトなんですね。

発芽成長する過程で、豆にはなかった栄養素も加わる

もやし系は、種子(豆)を頭に付けたまま伸びていくタイプで、暗室の中だけで育て緑化させません。

水に浸けられ発芽すると酸素の供給が起こり、豆に含まれるデンプンやタンパク質などが加水分解され、エネルギーを放出しながら細胞組織をつくり成長している段階がもやし。
豆を水に浸けてからもやしとして出荷されるまで、わずか一週間だそうです。

発芽すると、豆にはほとんどなかったビタミンCの含有量が一気に増え新たにアスパラギン酸やジアスターゼが生成されます。

ビタミンCはみなさんご存知の通り、水溶性ビタミンでコラーゲンの生成に必須の化合物。抗酸化作用があり、お肌や粘膜の健康維持・美容に役立ち、ストレス緩和や風邪予防に有効です。

アスパラギン酸はアミノ酸の一つ。代謝を高め、疲労を和らげ美しい肌へと導いてくれます。

ジアスターゼは熱に弱いですが、胃腸の働きを整えてくれる消化酵素です。

他にも、お通じを良くするよう促してくれる食物繊維、赤血球の形成を助ける葉酸カリウムカルシウムマグネシウムなどがあります。

スーパーなどでよく見かけるのが、緑豆もやし・ブラックマッペもやし・大豆もやし、そしてアルファルファ。

緑豆もやし・ブラックマッペもやし・大豆もやしの違い

緑豆もやし

春雨の原料にもなっている緑豆から発芽したもやし。国内で最も流通量が多く、コスパが良いことからスーパーや小売店の目玉商品になっていますね。

茎が白くやや太めで、シャキッと食感が良くクセのない味で、鍋やラーメンの具材や炒め物など、幅広く料理に使われています。3種のもやしの中では、一番ローカロリー

ブラックマッペもやし

黒豆のもやしです。茎が白くやや細めでほのかに甘みがあります。緑豆もやしより歯ごたえがあり、ラーメンや焼きそば・お好み焼き、おひたしなどによく使われています。3種のもやしの中では一番ビタミンCの含有量が多いです。

大豆もやし

大豆が付いたままのもやし。料理するには上記2種より加熱時間がかかりますが、しっかりとした食感があります。

3種のもやしの中では、アスパラギン酸・ビタミンB1・カリウム・カルシウムの含有量が突出して多く、そして大豆よりも豊富な大豆イソフラボンを含んでいます。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造の栄養素で、更年期障害の予防や骨の健康を維持することに役立ちます。

新鮮なもやしの選び方・保存方法

茎全体がみずみずしくハリがあり、豆が開いていないものが新鮮です。

だいたい95%が水分で鮮度が落ちやすいので、買ったらその日のうちに調理して食べるのが理想的。
もやしは袋の中でも呼吸しているので、呼吸を抑えるには冷蔵庫のよく冷えた場所(5℃以下)で保存しましょう。
野菜室は5℃以上あるので、あまりよくないんだそうです。

使い切れなかったものは、プラスチックの保存容器にひたひたにかぶるくらいの水を加え、蓋をして冷蔵庫で保存。1~2日に一度水を取り替えると一週間ぐらいはもちます。

すぐに使わない時は、包装のまま冷凍すると約1ヶ月もちます。袋を開けたものは流水で洗いしっかり水気を取り、冷凍用保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜いて保存するといいでしょう。使う時は凍ったまま炒め物や汁物に使うといいそうです。

もやしは加熱料理が前提で生産されている

衛生的な植物工場で水耕栽培されているので洗わずに調理しても大丈夫ですが、もやしは加熱料理を前提に生産されているので、生のままだと少し固くて青臭さがあります。サラダにする時もサッと茹で、水にさらさずバットなどに広げて冷ましてから使いましょう。

食感や見た目が気になる様ならヒゲを取り除いてもいいですが、ヒゲの部分にも食物繊維があり、切れた所からビタミンCが流れ出てしまうので、出来ればそのまま調理した方が良いそうです。
にこぴんはズボラなのでそのまま調理していたのですが、それで良かったのですね~(^_^;)。

大豆もやしは水と一緒に鍋に入れ沸騰後1~5分茹でます。味噌汁など汁物に入れるときは、そのまま入れた方が風味も良くなるし、ビタミンCも流れ出ないそうです。

アルファルファは王様

アルファルファはマメ科の多年草で、主に牧草として栽培されていますが、その発芽したばかりのスプラウト(別名・糸もやし)です。

緑豆もやしより、もっとひょろひょろと細く頼りなさげですが、野菜の王様(女王様ではないのね)と呼ばれるくらい高い栄養価を持っています。

非常に多くの栄養素を含んでいて、必須アミノ酸は大豆以上、ビタミンAはウナギ以上、酵素やミネラル・食物繊維も豊富で、他の野菜を沢山食べるより、これだけで十分じゃん!という感じです。
おまけに、柔らかく甘みもあるため生のままサラダなどで食べられる、手軽に豊富な栄養素が摂れる嬉しい食材です。栄養素が豊富な割に、コスパも良いですし。

「これだったら毎日摂取出来そう」と気軽に思ったのですが、注意点もあります。
アルファルファの種にはカナバニン・植物性エストロゲンが含まれているので、毎日食べるというような過剰摂取は避けた方が無難らしいのです。カナバニンには排膿・抗炎化作用や血液や体液の浄化作用などの効果もあるのですが、毒性も含んでいるらしく・・・。
特にリウマチなど自己免疫疾患のある人や、妊娠中・授乳中の人は避けた方がいいそうです。

もやしって漢字で書くと「萌やし」

調べてみると、あのひょろひょろとした弱々しい見た目とは違い、しっかり栄養価の高い野菜なんですね。
鮮度が落ちやすく買い置きが難しいところはありますが、今やコンビニでも売っているし、年中どこでも手軽に手に入ります。

にこぴんも、ますます「もやし」に「萌え」てみようかな~(笑)

豆苗を含む、アブラナ科スプラウトの栄養価。小さな体に大きなパワーを秘めている‼︎ 
植物の種子には栄養素が凝縮して入っていますが、その種子の殻を破り発芽した直後はエネルギーに満ちていて、そこに野菜としての栄養素を加わることから、スプラウトは種子と野菜の両方の栄養素を持っています。成長した野菜より栄養価が高いのが特徴です。

出典・参照させていただいたサイト:
もやし生産協会
Macaroni
KAGOME VEGEDAY

コメント メールアドレスが公開されることはありません。

タイトルとURLをコピーしました