枝豆は、大豆の青春期(笑)に収穫される緑黄色野菜なので、豆と野菜の両方の栄養価を持っています。
とはいえ、今では品種改良が進み、大豆として栽培されるもの、枝豆に最適なものと、品種が違うようです。
枝豆の種類としては、一般的によく見かける青豆・茶豆・黒豆があります。
青豆はサヤの中に豆が2〜3粒、茶豆は東北地方を中心に生産され、サヤの中に豆2粒が主体で、青豆より甘みが強い。黒豆は関西地方で多く栽培されていて、黒豆特有の粒が大きいのと甘みが凝縮されているのが特徴ですが、生産量が少ないのであまり市場に出回らないそうです。
昔から大豆は栽培されていましたが、枝豆を食べるようになったのは奈良・平安時代からで、江戸時代には夏になると路上で売られていたらしく、枝付きのまま茹でられたものをそのまま持って食べ歩いていたようで、それが「枝豆」の名前の由来らしいです。
近年は冷凍技術の進化で他の国でも食べられるようになってきていて、ブームになるほど人気だそうです。ちなみに英語表記は”edamame“です(^_^)。
新鮮な枝豆は、粒ぞろい
サヤの緑色が鮮やかでピンと張り、産毛の密度が濃く、サヤの中で豆が粒ぞろいのものが良いそうです。
大きい方がお得な感じがしますが、あまりパンパンに大きくなっているものは育ち過ぎていて、香りが落ちサヤも硬くなっているので、選ぶ時は見分けましょう。
枝付きの枝豆が売っていたら、そちらを選びましょう。枝付きの方が鮮度が良く日持ちがするためです。
枝豆は豆と野菜の両方の栄養的特徴を持っている
栄養素としては大豆にも多く含まれているビタミン類、食物繊維やカルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄分などが豊富です。そして緑黄色野菜としての、大豆には少ないビタミンCや葉酸・β-カロテンも含んでいるのが特徴です。
体の中でナトリウム(塩分)とのバランスをとり血圧を調整し、摂り過ぎた塩分を排出させるため利尿作用を促すカリウムを多く含んでいるので、むくみ解消にも役立ちます。
「ビールに枝豆」は理に適っている
ビールを飲むから枝豆が食べたくなるのか、枝豆を食べるからビールが飲みたくなるのか「ビールに枝豆」は相性バツグンですよね。
この組み合わせは美味しいだけではなく、良い効果があるようです。
枝豆に含まれるアミノ酸の一種「メチオニン」や「オルニチン」、リン脂質の「レシチン」が良い働きをしてくれるのだそうです。
メチオニン・オルニチンは、アルコールの分解を助け、肝臓への負担を軽くしてくれます。
レシチンは肝臓にたまった脂肪を分解する役目を持っており、お酒で疲れがちな肝臓の働きを助け、二日酔いを防止してくれる効果が期待できるそうです。
ビタミンC・Aなども豊富ですので、夏バテ防止にも期待が持てます。
だから特に夏、ビールと枝豆は、体にとっても相性バツグン!というわけなのですね。
枝豆を美味しく茹でるためのひと工夫
美味しく食べるのに大事なことは「新鮮なうちに食べる」です。
枝豆は鮮度が落ちやすいため、1日おくだけでも旨みはもちろん、栄養価もかなり失われてしまいます。
新鮮なものを買ったら、その日のうちに調理するようにしましょう。
1. 茹でる前の下準備
まず枝豆を流水で洗い、塩味を豆に染み込ませるため両端をハサミで切りおとします。
枝豆一袋(200g前後)に対し、小さじ2ぐらいの塩をまぶし、両手で優しくもんで産毛を落とします。その後10分程そのまま置いておきます。
2. 塩もみした枝豆は洗い流さず鍋に入れる。
鍋に、塩が付いたままの枝豆と300ccくらいの水と塩小さじ1(袋入りの枝豆の場合は、砂糖小さじ1も入れると、採れたての味に近づくそうです)を追加し蓋をして沸騰させ、中火で3分程茹でます。火を止め1分ぐらい放置。
1粒取り出し味見をして、少し硬いかなぐらいでザルに上げ、しっかりお湯を切ります。団扇などであおいで冷ますと、余熱で少し柔らかくなります。
この時、水をかけたり氷水に入れたりすると、塩が洗い流されてしまい水っぽくなるので、やらないようにしましょう。
味見をして塩分が足りないと感じたら塩をふりかけ、自分の好みの味に調節してください。
枝豆はサヤごと茹でるので、茹でてもあまり栄養分が失われないということで、嬉しいことです。
蒸し焼きや焼くのもおすすめ
茹でるのが一般的ですが、蒸し焼きや焼くのもおすすめです。
枝豆もホクホクと旨みが凝縮されてる感じがして、管理人は最近もっぱら蒸しています。
コップ1杯(180ml)程度の水を平らなフライパンで沸騰させます。フライパンを使うのは、鍋より底面積が広くて枝豆があんまり重ならず、均一に火を通すことができるからです。
沸騰したら、塩もみして洗った枝豆(200g程度)をフライパンに入れ蓋をし、焦げないように中火で5分ほど蒸し焼きにします。水気が無くなったら塩を適量ふって皿に盛ったら出来上がり。
少々時間はかかりますが、焼くのも香ばしい。
冷まして食べてもいいですが、熱々の枝豆も美味しいものです。
蒸したり焼いたりする調理にはメリットもあります。枝豆に含まれるオルニチンには、美肌・老化防止に役立つ成分がありますが、水に溶けやすいのです。蒸す方法では、オルニチンも逃さず摂取することができます♪。
枝豆の保存方法
枝豆は収穫後、どんどん甘みも落ちていくので、生のまま保存せず、その日のうちに茹でて食べるのが一番です。
※枝付きの枝豆はもう少し日持ちします。枝を付けたまま新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室に保存すると、一週間ぐらいは日持ちするそうです。
その日に食べられない時は、茹でた枝豆を小分けにし、サヤ付きのまま保存袋に入れて冷凍保存しましょう。冷凍保存は目安として1ヶ月ほど可能だそうです。
冷凍食品をストックして活用するのもいいかも
とは言っても、その日に食べるつもりで買ったのに出かける用事ができてしまったりし、食べるどころか茹でる時間も無い、ということもあるかと思います。
現在の冷凍技術はかなり進歩しているので、収穫後すぐに茹でて冷凍するため、買って何日も経ってしまった枝豆より美味しかったりします。
以前テレビのドラマに出てきた「ガーリック枝豆」が美味しそうだったので、こんな感じじゃないかと冷凍枝豆(サヤ付き)で作ってみたら、案外簡単にうまくできたので、軽く紹介。
冷凍枝豆は自然解凍。後で炒めるので適当でいいです。
フライパンにオリーブオイルを引き、刻んだニンニクと輪切りの鷹の爪を入れ弱火で加熱します。ニンニクの香りがしてきたら枝豆をフライパンに投入し、少し焼き色がつくまで炒めたら完成です。
冷凍枝豆は、解凍をしたらすぐ食べられるようにすでに味がついているものもあるので、好みで塩や胡椒で調整してください。
おまけ
枝豆を食べる際の注意点としては、塩を多めにかけないこと。
せっかくカリウムなど体の中の塩分を排出してくれる成分があるのに、塩をかけ過ぎたりたくさん食べると元の子もありません。それと、枝豆が美味しいからって、お酒が進んで飲み過ぎるのにも気をつけないといけないですね。
まあ、一番注意しないといけないのは、毎日ビールが欠かせない、管理人σ(^_^;)なのですけどね(笑)。
出典・参照させていただいたサイト:
えだまめ日和
macaroni
KAGOME VEGEDAY