豚肉の栄養素、良質なタンパク質とビタミンB1で疲労回復!冷え性解消や美肌を目指そう

豚肉-トンカツ 畜産物

沖縄・鹿児島・出島のあった長崎では、江戸時代あたりから食べられていたようです。薩摩の西郷どんも好物だったそうで「こいはウンマかなあ。なんちゅはならん!」とか言いながら焼酎のお供に頬張っていたかもしれませんね~。

よく太った人のことを「ブタ」とか言ったりしますが、当の豚の体脂肪は15%以下。丸い体型のせいでそう思われるのかもしれませんが、人間だったらかなりスリムです。

その豚には、太るどころかメタボ改善にも効果があり、美容・健康維持に必要な栄養成分が色々含まれているようです。

豚肉に含まれる栄養素

カロリーは脂肪の多い部位である豚バラ肉で100gあたり386kcalだそうです。
主な栄養素を見ていきましょう。

タンパク質

三大栄養素の一つであるタンパク質は、摂取された後アミノ酸に分解され、人間の筋肉・内臓・皮膚・髪など体のあらゆる器官を作り、代謝や免疫機能を強化したり、生命の維持に欠かせない栄養素です。

豚肉のタンパク質には、体内で構成することのできない必須アミノ酸もバランスよく含まれています。
豚肉の赤身に多く含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、しあわせホルモンと言われるセロトニンを増やす働きがあり、精神の安定や睡眠の質を高めるのに一役買っています。
アミノ酸には、肝臓の働きを助けアルコール分解を促進する効果もあるらしいので、酒と一緒に豚肉料理を食べると二日酔い予防にもなるようです。

脂質

これも三大栄養素の一つ。重要なエネルギー源であり、脂溶性ビタミンA・D・Eなどの吸収を助け、ホルモンや細胞膜を構成したり、臓器を守るクッションになるなど大事な働きをします。

豚肉の脂肪酸には、太るから~と敬遠されがちの飽和脂肪酸だけではなく、コレステロール抑制効果のある一価不飽和脂肪酸のオレイン酸の量も多いらしい。
しかも最近の研究で、飽和脂肪酸であるステアリン酸に、コレステロール値を下げる働きがあることが分かってきたそうで、高コレステロール値の改善や動脈硬化予防にも効果が期待できるそうです。

この脂肪酸が肉のまろやかな風味や舌触りを感じさせ、ジューシーな味わいを作ってくれているのです。

ただ、みなさんが心配しているように食べすぎると肥満の原因になるので、その点は注意が必要です。

ビタミンB群

ビタミンB群は、人にとって必要なエネルギーを作り出すのを助け、皮膚や粘膜などを健康に保ち、体の器官の働きを正常に動かすのに必要な栄養素です。

ビタミンB1:糖質の代謝に不可欠な補酵素として働き、のうや神経系の働きの維持や調節にも役立っています。
ビタミンB2:三大栄養素、とくに脂質の代謝を助け、皮膚や髪の毛などの発育に働くので、別名「皮膚のビタミン」とも呼ばれています。
ナイアシン:三大栄養素、とくに糖質の代謝を助け、皮膚や粘膜を保護する働きがあるため、肌の潤いやハリを保つ美肌効果が期待されます。また、血行促進作用や神経を安定させる働きもあり、冷え性解消や神経痛の緩和にも期待がもてます。とくにレバーなどに含まれています。
ビタミンB6:タンパク質や脂質の代謝に関与し、神経の機能維持に役立ちます。資質の抗酸化作用もあります。
ビタミンB 12:造血作用があり、貧血の予防、睡眠の質の向上などに働きます。

そして、特に豚肉にはビタミンB1の含有量が多く、食品の中でもトップクラスなのだそうです。

ビタミンB1は別名「疲労回復のビタミン」

ビタミンB1は別名「疲労回復のビタミン」と呼ばれており、体内で脂質・糖質を分解しエネルギーに変えるのに必要な栄養素で、体にたまった疲労を取り除き、疲労回復に役立ちます。

豚肉を100~150g食べると、1日のビタミンB1の必要量が摂取できるそうです。

ミネラル

豚肉には、人の細胞や臓器の活動をサポートしたり、骨や血液のもとになったりという重要な働きがあるミネラルも含んでいます。ナトリウムカリウムマグネシウム鉄分亜鉛などがあります。

豚肉と一緒に野菜などを摂り、相乗効果に期待しよう

豚肉には様々な栄養が含まれていますが、豚肉だけを食べると体内で酸性物質が多くでき、体に負担がかかります。それを防ぐためにも、野菜などと共に食べるのが望ましいそうです。
どうせ一緒に食べるなら、相乗効果に期待しましょう。

疲労回復にタマネギ・ニンニク・ネギ・ニラなど

タマネギやネギ・ニンニクに含まれるアリル化合物には、糖質のエネルギー代謝に関与しているビタミンB1の働きを助ける役割があるので、疲労回復や新陳代謝の促進に効果が。

美肌効果にブロッコリー・パプリカ(ピーマン)など

豚肉のタンパク質とビタミンCの組み合わせは、コラーゲンを増やし美肌効果に期待ができます。

老化防止にサツマイモ・かぼちゃなど

サツマイモなどに多く含まれているビタミンEは、過酸化脂質が体内に発生するのを抑えてくれる働きがあり、老化を遅らせてくれるそうです。

コレステロール低下にコンニャク・きのこ・ワカメ

コンニャク・きのこ・ワカメなどと一緒に食べると、豚肉の余分や脂肪を取り除いてくれ、高血圧予防にも効果を発揮します。

乳酸の蓄積を防ぐトマトや酢などのクエン酸

豚肉は本来疲労回復効果があると言われていますが、食べすぎると疲れの元になる乳酸を蓄積させてしまいます。
クエン酸を一緒に摂ると、それを防ぐことができます。

旨みの相乗効果、昆布

豚肉の旨み成分イノシン酸に昆布のグルタミン酸を組み合わせると、旨みが倍増。

まとめ

どうだったでしょうか。
脂肪が多くて太りそうなイメージのある豚肉ですが、適量を他の食材と組み合わせて食べることで、逆にメタボ対策にもなるということは、ちょっと驚きでしたね。

豚肉-ソーキそば

他の県の1.4倍消費量があると言われる沖縄では「鳴き声以外は全て食べ尽くす」というくらい、大事に食べられてきた豚肉。
長らく沖縄が長寿県だったのも、このへんにあったのかもしれませんね。

出典・参考にさせていただいたサイト:
エバラ「お肉」の参考書
食品の効果効能辞典
豚肉ランド

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